バタバタして、中々聞けなかったけどやっと落ち着いて聴く事ができました。10曲の中に英語訳の歌詞も付いてました！私が気になった曲は、最後の夢の京(みやこ)です。今、私は悩んでいる事があって歌詞の中に時は戻らない 夢は戻れる 怖れることはないと言う言葉に背中を押されると言うより、抱きしめてもらって大丈夫だよ怖れることはないよと言われた気がしました。

吉田拓郎がバックに入っていてすごい。

良い。

とてもいい曲が何曲も入っています。

中島みゆき様は、「シンガーソングライター」や「ミュージシャン」や「アーテイスト」や「表現者」などなどの狭い枠を超越して、とうとう「仙人の境地」に到達されたのですね。詳細の印象については、追ってコメントしたいと思いますが、今日は「第一印象」に留めます。～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～「乱世」今日、３月１１日は東日本大震災から１２年ですね。私のような未体験者が言及するのも大変僭越ではございますが、みゆき様も「あまりにも悲惨だった東日本大震災」とコメントされておられます（前途／ご本人によるライナーノート：2016.11.16）。最近の出来事としては、「トルコ・シリアの大震災」「ロシアのウクライナ侵攻」「北朝鮮のミサイル発射」「「いつ終息するのかわからないコロナ禍にもかかわらずマスク緩和を打ち出した厚生労働省」「物価高騰による相次ぐ値上げ」「健康保険証とマイナンバーカードとの一体化（国家権力による強制）」今も、まさに『乱世』ですよ。「僕は乱世に生まれ　乱世に暮らす　ずっと前からそうだった　僕は乱世に生まれ　乱世に育つ　驚くほどのことじゃない」‥‥ 中略 ‥‥「風が笑ってるよ　風が笑ってるよ　誰のものでもない　風が笑ってるよ」この歌詞も物凄いですよ。「世情」や「Nobody is Right」や「with」を思い浮かべました。～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～「倶に」しょっぱなの「倶に」には、みゆき様の圧倒的な「生きる力」と「隣人愛」が炸裂しています。＜以下、引用＞手すりのない橋を　全力で走る怖いのは　足元の深い峡谷を見るせいだ透き通った道を　全力で走る硝子かも　氷かも　疑いが足をすくませるつんのめって　出遅れて　日は沈む　雨は横なぐりだ倶に走りだそう　倶に走り継ごう過ぎた日々の峡谷をのぞき込むヒマはもうない倶に走りだそう　倶に走り継ごう生きる互いの気配が　ただひとつだけの灯火身代わりは要らない　背負わなくてもいい手を引いてこちらへと　示してほしいわけでもない君は走っている　ぜったい走ってる確かめるすべもない　遠い遠い距離の彼方で独りずつ　独りずつ　僕たちは　全力で共鳴する倶に走りだそう　倶に走り継ごう風前の灯火だとしても　消えるまできっちり点っていたい倶に走りだそう　倶に走り継ごう生きる互いの気配が　ただひとつだけの灯火つんのめって　出遅れて　日は沈む　雨は横なぐりだ倶に走りだそう　倶に走り継ごう風前の灯火だとしても　消えるまできっちり点っていたい倶に走りだそう　倶に走り継ごう生きる互いの気配が　ただひとつだけの灯火生きる互いの気配が　ただひとつだけの灯火＜以上、引用＞「過ぎた日々の峡谷をのぞき込むヒマはもうない」なんて「India Goose」（40th『問題集』）の「飛びたて　飛びたて　戻る場所はもうない」を思い浮かべました。「風前の灯火だとしても　消えるまできっちり点っていたい」みゆき様の使命感、弱者への応援歌、そして御自身の幸福観には、ただただ敬服するばかりです。「第一ラウンドでノックダウン」みたいな衝撃でした。～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～このアルバムの中で個人的に最も衝撃を受けたのは五曲目の「体温」でした。「体温だけが頼りなの」「体温だけがすべてなの」一度聴いたら絶対に忘れることができないフレーズです。どんな職業の方でも「体が資本」でありましょう。皆様も「自らの健康」には充分に御配慮されていると察します。私が新入社員の頃、先輩の営業マンに伴われて客先訪問（OJT）したことがありました。ところが驚くべきことに、先輩営業マンとお客様は仕事の話など一切せずに、ただただ「健康の話」しかしていませんでした。先週の『ためしてガッテン』を観たか？健康診断での肝臓のガンマ値はいくつだった？そんな話しかしていませんでした。そのくせ、数日後には、そのお客様と巨額の契約を結んでいたのでした。「はあ、本物の営業マンとは、こういう人なんだな」と驚きました。中島みゆき様も御年７１歳とのことです（Wikipedia）。当然、御自身の健康については敏感になられているとお察し申し上げます。１４枚目のオリジナルアルバムのタイトルが『36.5℃』だったのも、そういう意味だったのでしょうか？～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～六曲目の「童話」「童話は童話（ハッピーエンド）、世界は世界（バッドエンド？→片付かない結末）」「目を醒まして見るのは、片付かない結末どうして　善い人が　まだ泣いているの」「子供たちに何んと言えばいいのだろうか」社内の人間関係で「俺より前に入社した奴らには思い切り文句を言うが、俺より後に入社した奴らには何と言えばいいのだろうか」という考え方もあるようですが、「社内の人間関係」なんてちっぽけなもんじゃなく、この詩は「全人類の人間関係」なのでしょう。「地球温暖化阻止の闘士」のグレタさんを思い浮かべました。「子供たちに何んと言えばいいのだろうか」～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～９曲目の「天女の話」「えみちゃん」と「あたし」との女同士の再会の一場面を切り取って絵画のように描写されたこの歌詞は関西弁を駆使することによって「東京中心の常識」を破ろうとされたのでしょうか？ともかく、これも「日本語版ハードボイルド」ですね。『生きていてもいいですか』（1980／7th）の「蕎麦屋」を思い浮かべました。いや、もっと突っ込んだ詩でしょうか？「心斎橋まで１時間　低い屋根しかないけれどねえ　夕焼けがきれいだね」「人間なんて小さいね　小さいね心斎橋まで１時間」「噛めば噛むほど味が出る昆布」じゃありませんが「聴けば聴くほど味が出る名曲」ですね。「美しい詩」というものは、こういう歌詞のことを言うのでしょう。～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ラストの「夢の京」「心を持つのは人だけ　いいえそれは思い上がり」→『I Love You, 答えてくれ』の「昔から雨が降ってくる」の「昔、大きな恐竜も、昔、小さな恐竜も、同じ雨を見上げたろうか？同じ雨にうなだれたのだろうか？」を思い浮かべました。「鳥は歌う　虫は歌う　なのに人は　なのに人は樹々は歌う　水は歌う　なのに人は　なのに人は悲しみを晴らすために　新しく誰を悲しませるの」→「Nobody is Right」を思い浮かべました。「樹々は歌う　水は歌う　なのに人は　なのに人は欲の轍に轍を重ね　自らを埋めてゆくの」「夢の京へ帰ろう　もう無い国へ帰ろう時は戻らない　夢は戻れる　恐れることはない」私が経験した日本音楽の中で、これほど凄まじいアルバムはありません。中島みゆき様は、過去の栄光にとらわれることなく、常に御自分を崖っぷちに追い詰め、絶えず自己研鑽を積み重ねられ、御自身の全生涯をかけて、ついに渾身の一枚を世に問われたのですね。～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ほとんど毎晩聴いています。このアルバムの曲は全てが素晴らしいのですが、肝は「童話」だと思います。みゆき様からの、否、世界中からの、重たい問いかけ「こどもたちに何と言えばいいのだろうか」どうしたらいいのでしょうか？

とても歌詞が良い歌ばかりで､中学の頃から60過ぎて…いつも共感できるって…ひたすら凄いと思います。

ガラライキュ!の為に買ったから最高です初回を後からこの綺麗さで買えるのは嬉しい